何事にも真摯に。すべては大分のために [前編]株式会社大分フットボールクラブ 強化部長・西山哲平
Release:2019.11.20

現在、J1の舞台で快進撃をみせる大分トリニータ。
クラブ存続を脅かすような経営難、J3への降格など様々な壁を乗り越え、今の地位に立てた道のりには多くの人たちの想いがありました。今回は、チームを運営する「株式会社大分フットボールクラブ」の中でも、現役を引退後フロントへと転身した強化部長・西山哲平さんにお話を聞きました。
「すべては、大分を愛する人たちのために」と語る、彼の揺るぎないポリシー、
そして地域クラブとしての展望とは_。

最初に、現在の仕事内容を教えて下さい

今は強化部長という立場で、トップチームの編成全般の責任者をしています。 監督、選手、スタッフまですべての人事を決める事や、その評価や査定も大きな仕事です。

選手からフロントへの転身に迷いはありませんでしたか?

引退時は自分の適性もよく分かってなかったですが、色々と準備はしていました。何か役に立つのではと、現役中にパソコン教室に通ったり。正直大変でしたが、検定もたくさん獲りましたよ(笑)。
最初は指導者になることも描きましたが、会社から強化部の提示を受けた中で、やり甲斐のある部署だと思いました。会社の中でも重要なポストだと分かっていたので、期待に応えたいと思いましたね。

引退後も大分で、トリニータで働くと決めた理由は?

8年間もお世話になったので、何か違う形で大分に恩返しできればという思いはありました。選手というのは、毎年数えきれないほどの人が引退を余儀なくされる中で、引退後サッカーに携われるという事は非常に限られた可能性。更には、クラブのフロントに入るという事はもっと限られた事なので大変有難い話でした。現役生活の中で、会社が自分を評価してくれたのかなと思うと、本当に嬉しかったですね。

チーム編成などのされている中でのポイント、大事にしていることは?

すべては「人間性」の一言に尽きます。全員がいわば個人事業主なので、まずは自分のためという思いだと思いますが、中でもトリニータのためにという献身性、自己犠牲心が大事。それぞれの立場で、チームのために何が出来るのかという行動がとれる選手、人材を雇用したいと思っています。
僕は言葉巧みに出来るタイプの人間ではないので(笑)、すべてのことに真摯に向き合ってきただけです。器用ではないので、常に真正面からぶつかってきただけ。それに反応してくれた人たちが今残ってくれて、力を発揮してくれているのかなと感じています。

その真摯にやってきた10年が、今の成績やチーム作りなど結果になっているのでは?

こういうのは特に方程式があるわけではないので難しいですが、ただ、自分らしいチーム作りは出来ているかなと。何事も真面目に真摯に向き合って、乗り越えてきたような気がします。もちろん、この世界はマネーゲームに勝てない事もあるけど地域で戦う自分たちは、ありのままの想いを素直に伝えていくしかない。でもだからこそ、J3に降格した時にもっと多くの選手が流出してもおかしくない中、ほとんどの選手が残ってくれました。取り繕ったやり方では一時的にはこなせても、崩れるもの早い。長い目でクラブの在り方を描き、少しずつ積み上げてきた結果かなと思っています。

西山さんは千葉県出身ですが、大分への想いは?

大分に来てもう17年になりますが、大分は、選手時代はもちろん社会人としての自分をスタートさせてくれた場所。現役を8年やったからこそ今がありますし、その時サポーターに支えてもらった恩返しがしたいという気持ちは常にあります。大怪我をした時もサポーターの声に支えられて、辛い時を乗り越えられました。これからも、地元の人にもっと応援してもらえるようなクラブにしていきたいと思っています。

後編(次週)に続きます。

interviewer:塩月 なつみ





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