何事にも真摯に。すべては大分のために [後編]株式会社大分フットボールクラブ 強化部長・西山哲平
Release:2019.11.27

地域に活力を与えられるようなクラブに

先週お送りした(株)大分フットボールクラブで強化部長を務める西山哲平さんの後編です。彼の1番の喜びや苦悩はどこにあるのか、またクラブとして、個人としての今後の展望をお聞きしました。

この仕事をしていて、喜びを感じる瞬間はいつですか?

決して自分は目立つべきではないと思っていて、縁の下の力持ちでいいと。だからこそ、監督や選手たちが称賛されることが1番嬉しいです。最近では片野坂監督に来てもらって、今これだけの評価を得ている事は何よりの喜びです。自分の携わった人たちが活躍する事はもちろん、昇格などの成績に繋がる結果がまた嬉しいですね。

では逆に辛いこと、苦労していることは?

当然、自分が連れてきた選手がチームにフィットしない事もあります。ピッチには11人しか立てないので。でもそれよりも、その人たちとお別れしないといけない辛さの方が大きいです。選手が他のチームを選ぶのではなく、こちらから契約満了を告げないといけない時は本当に申し訳ないと思います。もしかしたら、自分たちが活かしきれなかっただけかもしれませんし。試合に勝てない辛さよりも、人生を賭けて戦っている彼らの人生を自分が決断しないといけないので、こんなに辛く悲しいことはないですね。本当は経験したくはないことですけど、人の痛みを知る大事なことを学ぶという意味では、この経験は何かに繋がっていくのかなと思うようにしています。

そういう心ある強化部長だからこそ、みんなが付いてきてくれているような気がしますね

そう思ってくれると嬉しいですね(笑)でもそんな別れの局面においても、感謝の言葉を口にしてくれる選手もいて本当に有難いですね。自分の方こそ感謝の気持ちでいっぱいです。サッカー云々というより、結局は人と人の世界。そこの信頼関係は真摯にやる以外ないですね。そこが自分の原点だと思います。

チームとしてのこれからの展望を教えて下さい。

何とかJ1残留という目標を達成できましたが、今後は「定着」というところまで果たしたいです。そして数年に一度はタイトル争いのできるチームにしたい。それには当然予算規模も上げていかなくてはいけませんし、難しいことですが地方を代表するような、地方でもこれだけ出来るんだというチームを目指したいです。それが会社のビジョンでもある「大分に活力を与える」という部分につながると思っています。

今のトリニータは、その「地方クラブの在り方」を少しずつ体現できているのでは?

そうですね、一度J3まで行ったので今のチームの姿はすごいことだと思います。プロなので当然チームが強くなればいいという所だけではなく、その地域により応援してもらえるように、地域に貢献するという所は僕たちの最終目標です。だからこそ、アカデミー出身の選手をもっと育て、更には主力にしたい。うちのクラブにとって育成は、切っても切り離せない大切な部分だと感じています。

では、”西山哲平”個人としてのこれからは?

どこにいても、なくてはならない存在になるという事。どのような仕事でも言える事ですが、あいつがいないとダメだと言われる存在になるというのは永遠のテーマですね。ずっとサッカー畑で育ってきたので、当然その道を極めたいという気持ちはあります。今は、チームの目標が自分自身の目標。ビッククラブに比べて難易度は相当高いけど、いつかこのチームでJ1でタイトルが獲れたら最高に幸せですね。

取材中、西山さんの口から何度も語られたのは「真摯に」という言葉でした。チームを作る立場に立ち10年間、常に相手を想いながらも、ブレずに自分のポリシーを貫いてきた西山さんを動かすものは何なのか?最後にこう尋ねると、「サポーター、県民、スポンサーと大分トリニータに関わるすべての人に対する責任感。色々な重圧の中で大変なことも大きいけど、成し遂げられた時の喜びは何事にも代え難いですね。」
そう笑顔で答える彼の愛や想いがある限り、大分トリニータの未来はいつまでも輝き続ける_。そう思わずにはいられないインタビュー取材となりました。



■株式会社大分フットボールクラブ
大分県大分市大字横尾1629番地
097-554-2250
https://www.oita-trinita.co.jp

interviewer:塩月 なつみ





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