障がいは個性。- 一人ひとりに、まっすぐに - [後編]小玉圭一さん

障がい者ではなく、ひとりの人として

先週お送りした「一般社団法人 椿」小玉圭一さんの後編です。
新たな事業所の形をスタートさせながら、利用者さんひとり一人の心に寄り添う小玉さん。「椿」の一員として、そして一個人として大事にしていることとは。

「椿」では、利用者さんを信じているからこそのカリキュラムを組んでいるように思えますが、大事にしていることは?

 そうですね。障がいのあるなしではなくて、ひとりの人として見ているからでしょうか。見方を変えれば、僕にも障がいがあると言えばあります。今は、たまたま国の決めている定義の中に当てはまるから障がい者と言われているだけで、その定義が変われば立場は逆転するかもしれませんよね。だからこそ、彼らひとり一人と一緒に歩きながら幸せになることを考えています。 よく職員とも話しますが、まずは僕たち支援する側が幸せな生活を送ることが大前提。福祉関係の方はよく、利用者さんのために自己犠牲をすることが多いけど、まず自分たちが幸せでなければ相手を幸せにする事はできないと僕は思っています。

それはどのような仕事にも通じるような気がしますね。

自分たちがいかに楽しんで幸せを感じながら仕事をするか、その気持ちは必ず相手に反映されるものだと信じています。そういう意味では自分のために頑張って、それが自然と相手のためになって行くことが理想的だなと思っています。どんな仕事でも楽しく仕事をすることが大切だと感じています。

「椿」では、そこを改善すべく何か違う工夫があるのでしょうか?

うちは清掃会社をしているので、それなりの単価を頂けるので利用者さんにもある程度の還元ができています。そこは他にはない取り組みかもしれません。もちろん、仕事に入るためのオリエンテーションは時給200円からのスタートですが、そこから清掃業務に入ると工賃が上がるような仕組みを取っています。

これから、「椿」としてやっていきたい事や夢はありますか?

まず利用者さんを増やしていくことはもちろん、今行っている清掃業をいずれは地区温泉の清掃へと広げていきたいです。そうすれば、もっともっと地域の方々と利用者さんが触れ合う機会が増えるし、地域の困りごとにも対応できます。高齢化が進み、地区温泉の運営も困難になっていると聞いています。清掃活動を広げながら僕たちも含め利用者さんが、地域の資源を守っているんだという意識を持つことはモチベーションにも繋がるような気がしています。

また11月から就労支援の一環として、家から出ることの難しい方も働けるよう在宅就労にも取り組んで行きます。そこから少しずつ、利用者さんが外へ出ていけるきっかけになれれば嬉しいですね。これからもいろんな分野に挑戦して、障がいを持つ方々が働ける場所を増やして行きたいです。とにかく地域と関われる手段を見つけて、地域を盛り上げていく一役に我々がなれたらいいなと思っています。

「椿」と名付けた理由を尋ねると、「誇り」、そして「控えめな優しさ」という花言葉から成る経緯を小玉さんが教えてくれました。あからさまな優しさではなく、遠くから優しさを与えられるような人に利用者さんも、職員もなりたいという意味が込められています。障がいのある、なしではなく、みんなが1人の人間として笑い合える、「椿」の温かな未来がこれからも楽しみです。


■一般社団法人 椿
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interviewer:塩月 なつみ





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